ベルンのガイドブック

BERN
熊公園からみたベルン市街地
基礎自治体
Gemeinde/Commune/Comune
ベルン
Bern
所属州
Kanton/Canton/Cantone
ベルン州
Kanton Bern
郵便番号
Postleitzahl/Code postal/Codice Postale
3000〜3030
標高
Höhe/Altitude/Altitudine
542m
人口
Einwohner/Population/Abitanti
141,760人(2016年)
行政ウェブサイト www.bern.ch

ベルン(Bern)はスイスのほぼ中心に位置する、スイス連邦の首都。

首都とはいっても大都会ではなく、人口13万人弱のこじんまりとした街で、中世の美しい街並みをそのままの姿で残す旧市街は、ユネスコ世界遺産にも登録されています。

シンボルである時計塔や、古いアーケード、街の名前の由来ともなった熊がいる熊公園、街が一望できるバラ公園、市内と郊外に点在する数多くの博物館・美術館と見どころは多くあります。

BERN WEATHER

ベルンへのアクセス・交通

ベルン中央駅
Bern Hauptbahnhof

コンクリートとガラスで建造されている近代的なベルン中央駅は市街地の西端にあります。

地理的にもスイスの真ん中近くにあるということで、ジュネーブ、チューリッヒ、バーゼルなど国内主要都市を結ぶインターシティなど優等列車がひっきりなしに発着している忙しい駅。ブリークやイタリア・ミラノ方面へ通じるレッチュベルク線の始点でもあり、インターラーケン・ユングフラウ地方への玄関口としても機能しています。

構内の設備は非常に充実していて、カフェやレストラン、銀行、スーパーなどちょっとしたショッピングセンターのような作りになっています。

駅の西側(ジュネーブ寄り)では最新のショッピングモール「ヴェレ・ズィーベン Welle 7」とホームが直結しています。

各地からの所要時間は最速で、チューリッヒ中央駅から57分、ジュネーブ(コルナヴァン)駅から1時間41分、バーゼルSBB駅から51分、ブリークから1時間4分。(いずれもICNもしくはIC)

ベルン駅

ベルン・べルプ空港
Flughafen Bern-Belp

ベルン・べルプ空港はベルン市街地の南東、べルプ村にある空港で小さなターミナルビルと滑走路だけのこじんまりとした空港です。

日本からの旅行であまり使う機会はありませんが、ここをベースとするスカイワーク・エアラインズ(Skywork Airlines/SX)の定期便(アムステルダム、ベルリン・テーゲル空港、ケルン/ボン、ハンブルク、ロンドン・シティ空港、ミュンヘン、パルマ・デ・マヨルカ、ウィーン)のフライトの他、ダーウィン航空(エティハド航空傘下の地域航空会社)、ヘルヴェティック航空などの季節運行便、プライベート機、首都であることから政府専用機なども多く飛来しています。

ベルン中央駅〜空港間を空港バス(334番・AirportBus Bern)が運行していて、ベルン州の統一料金(Libero)の3ゾーン分の料金で利用可能。

ベルンの市内交通

ベルンのトラム

ベルンの市内交通はBERNMOBIL社によって運営されているバス(トロリーバス含む)19路線とトラム5路線があります。料金はゾーン+時間制で、チケットは停留所の券売機、中央駅などのチケット窓口で購入可能。殆どの路線がベルン中央駅を起点・中心に運行していて分かりやすいので、旧市街から少し遠出する際には利用価値大。

料金は地図でゾーン分けされていて、目的地までに通過するゾーンの数で料金が異なります。ベルン市内中心部はゾーン100の中に収まっています。

主なチケット・パス類

チケット・パスの種類 有効期間 有効範囲 料金
Kurzstrecke
Einfache Fahrt 30 min
30分 ゾーン1つの中で一方向のみの移動 CHF2.60
Einzelbillette
1-2 Zonen
1時間 出発地のゾーン+もう1ゾーン内 CHF4.60
Tageskarte
1-2 Zonen
始発〜終発 出発地のゾーン+もう1ゾーン内 CHF13.00

ベルン州内では、ベルン首都圏を含め、ビール/ビエンヌ、ソロトゥルンなど近隣の都市交通と、スイス国鉄の料金が統一されています。このネットワークは「リベロ Libero」といい、停留所や券売機のゾーンマップなどにロゴが掲示されています。

利用時に有効なスイストラベルパス、当日の日付記入済みのスイストラベルパスフレックス、トランスファーチケットがある場合は始発〜終発までフリーパス。有効なハーフフェアカードは割引適用(Halbtax)になりますが、半額ではなく割引なので注意。

ベルンの主な見どころ

ベルンの町は非常にコンパクト。中央駅が町の西の端、東方向に町があり、端までいくとアーレ川、とざっくり頭に入れておけば適当に歩いても大体の方向はつかめるはず。

旧市街は1983年にユネスコ世界遺産に登録されています。この旧市街は1191年、ツェーリンゲン家ベルヒトルト5世によって築かれ、アーレ川に三方を囲まれた天然の要塞都市。ベルン観光は主にその内部を散策してまわることになり、1〜2日でおおむね見て回ることが可能。。

ベルンの噴水
Bernerbrunnen

ベルンには数多くの噴水があり、水道が住居に普及していない頃は市民の重要な水源として、また馬の水飲み場などとして利用されていました。

それぞれの噴水には名前が付けられていて、ひとつひとつ違った彫刻や装飾が施されているのでお気に入りのひとつを探すのも楽しいかも!

有名なものは中央駅から近い順に、シュピタール通りの「パイプ吹きの噴水 Pfeiferbrunnen」、マルクト通りの「アンナ・ザイラーの噴水 Anna Seilerbrunnen」、「射手の噴水 Schützenbrunnen」、クラム通りの「ツェーリンガーの噴水 Zähringerbrunnen」、「モーゼの噴水 Mosesbrunnen」、ゲレヒティヒカイト通りの「正義の噴水 Gerechtigkeitsbrunnen」などがあります。

スイス連邦院
Bundeshaus

スイス連邦議会(Bundesversammlung)の議事堂と、政府の各省庁が入居している、いわばスイスの霞が関。

前にあるブンデス広場(Bundesplatz)ではゼラニウム・マーケット(毎年5月初め)などのマーケットやイベント会場となることも多いので要チェック。議事堂は場合によっては見学できることがあるので、興味のある方は是非。

時計塔
Zytglogge / Zeitglockenturm

ベルンの時計塔

マルクト通りとクラム通りの境目にあるベルンのシンボルとも言える存在、時計塔。

元々はこの場所がベルン市街地の西端で、検問所のような役割を果たしていたもの。1405年の大火の際に全焼してしまい、今見られるような仕掛け天文時計は1530年、鐘は1405年に設置されました。

毎時56分から00分にかけて仕掛けが作動するので、その時間になると時計台の下は旅行者でいっぱいに。ちなみに、1900年頃にこの近くに住んでいたアインシュタインは、この時計塔の下をくぐるバスを眺めながら「相対性理論」構築へのヒントを得たという言い伝えが。

熊公園
BärenPark

ベルンの熊公園

「ベルン」の名の基となった熊が飼育されている公園。

ベルンの熊は1441年から生息していた記録が残っていて、1857年から2009年までの約150年間はニーデック橋のたもとにあるベーレングラーベン(Bärengraben)と呼ばれる円形の窪みで飼育されていました。

しかし21世紀になってより良い環境での飼育をという声が高まり、2009年すぐそばに新設された熊公園(BärenPark)に移されることに。アーレ川沿いの斜面の広々とした緑の上でのっそり生活する熊と会うことができます。

現在熊公園で見ることができる熊はビヨーク、フィン、ペドロの3頭。公園なので年中無休24時間営業で、入場無料。

バラ公園
Rosengarten

熊公園前から坂道を5分ほど登ったところにある高台の公園で、植えられているバラはなんと223種類。

花が綺麗なのはもちろんのこと、この公園がベルンの旧市街が一望できるビューポイント。景色の見えるレストランも園内に併設されているので、街歩きの締めくくりに良いかも。

パウル・クレー・センター
Zentrum Paul Klee

ベルン出身で、20世紀のスイス芸術史を代表するアーティストのひとりであるパウル・クレー(Paul Klee 1879〜1940)の作品をコレクションした美術館。

クレーが生涯で残した作品約10,000点のうち、約4,000点という膨大な数を収蔵しています。2005年6月にレンゾ・ピアノ設計でオープンした建物も見所のひとつ。

開館は10:00〜17:00で、月曜休館 。入場券は大人CHF22.00、6歳〜16歳はCHF7.00。

アクセスは12番バス(Zentrum Paul Klee行き)で終点下車。中央駅、市役所(Rathaus)、熊公園などから乗車可能です。

エメンタールチーズ工場
Emmentaler Schaukäserei

エメンタールチーズ工場

Emmentaler Schaukäserei AG

スイスを代表するチーズである「エメンタールチーズ Emmentaler」は、フォンデュやグラタンなどに欠かせない硬質で小さな穴の開いたチーズ。ベルンの北東に広がるエメンタール地方が原産で、スイスの全チーズ生産量の半分がこのエメンタールチーズです。

ベルンの北東に位置するアフォルテルン・イム・エメンタールにある生産工場が一般にも開放されていて、製造工程の見学や併設のレストランでフォンデュを堪能することができます。チーズそのものや生キャラメルの販売する店舗もあるので是非。熟成期間が数カ月のものから数年モノまであり、希少なモノも簡単に手に入るのでチーズ好きにはたまらない場所です。

アクセスはベルン中央駅からS4(Langnau i.E.行き)・S44(Sumiswald-Grünen行き)の列車に乗り、30分程度で到着するハスレ・リュックサル(Hasle-Rüegsau)で下車。駅前からアフォルテルン(Affoltern)行きバスで約20分、アフォルテルン・ドルフ(Affoltern i.E. Dorf)下車。あらかじめ運転手に伝えておくと、降りる場所を教えてくれるので安心。