リヒテンシュタインのガイドブック

FÜRSTENTUM LIECHTENSTEIN
リヒテンシュタイン国旗
言語
Sprache/Langue/Lingua
ドイツ語(標準高地ドイツ語)
人口
Einwohner/Population/Abitanti
37,340人(2014年)

スイスの旅行ガイドを見ていたのに「ん?」と思われる方も多いかもしれませんが、リヒテンシュタイン公国はスイスの隣国というだけでなく、政治的にも文化的にも非常に関わりの深い国。

リヒテンシュタイン公国(Fürstentum Liechtenstein)はスイス東部グラウビュンデン州とオーストリア西部フォアアールベルク州に挟まれた小国で、面積は小豆島(香川県)とほぼ同じ、人口は約35,000人で世界で6番目に小さい国です。

リヒテンシュタイン家が治める君主国で、1719年の神聖ローマ帝国からの独立から、ライン同盟参加(1806年)、ドイツ連邦加盟(1815年)、再独立(1866年)を経て1867年にはスイスと同じく永世中立国となり、1921年以降はそれまでのオーストリアとの関税同盟を廃止し、スイスフランを通貨として郵便、電話などの制度もスイスと共通のものを導入しています。

また、租税回避地(タックスヘイブン)としても知られ、外国企業(のペーパーカンパニー)が多く集まっていることからその法人税収をもって、全国民の直接税(所得税、相続税など)が免除されています。

首都ファドゥーツ(Vaduz)は国の中西部にあり、現君主のハンス・アダム2世の居城ファドゥーツ城が見下ろす小さな町。世界的に有名な美しさで知られる切手や絵はがきを売る郵便局、おみやげ屋さん、カフェがメインストリートのシュテットル通り(Städtlestrasse)に並んでいて、1キロも歩かないうちに街の端っこまで来てしまうほど。

公用語はドイツ語ですが、スイス・ドイツ語とはまた違うドイツ・シュヴァーベン地方の方言が主に使われています。普通の人は標準ドイツ語、スイスドイツ語でも会話でき、英語もよく通じます。

VADUZ WEATHER

リヒテンシュタインへのアクセス・交通

スイス領内からはスイス国鉄+バスの利用がスムーズ。

チューリッヒ中央駅とクールを結ぶ幹線上にあるザルガンス(Sargans)からバス11番(フェルトキルヒ駅行き)か12E番(ファドゥーツ郵便局前行き)でファドゥーツ中心部へ行くのが簡単。ザルガンス駅からファドゥーツ中心部までは約30分程度。

チューリッヒ中央駅からザルガンスまでは、クール行きのICかIRで約50分〜1時間

途中ライン川を渡るときに国境を越えますが、出入国・税関検査はありません。

また、リヒテンシュタイン領内には鉄道駅が4つがあり、これらはオーストリア国鉄(ÖBB)が管轄する駅でスイスのブックスSG駅とオーストリアのフェルトキルヒ(Feldkirch)を結ぶ路線にありますが、完全にローカル線で1日に数本しか停車しないので、旅行に使うには実用的ではありません。

バスのチケットは運転手から購入可能で、ザルガンス〜ファドゥーツは片道大人CHF9.60(4ZONEN via Trübbach-Balzers-Bus/2時間有効)

ファドゥーツ市街地
Vaduz

バスでザルガンスかブックスからファドゥーツに入る場合に最も中心部にある停留所は郵便局前(Vaduz Post)。

停留所からメインストリートのシュテットル通りに出ると、郵便局、郵便博物館、インフォメーションセンター、そして山の上のファドゥーツ城とみどころ全部が見えてしまうコンパクトさ。インフォメーションセンターでは有料(CHF3.00)ですが入国スタンプをパスポートに押してもらえるので是非記念に。郵便局ではリヒテンシュタインが誇る一大産業でもあるデザイン切手が入手できます。

すぐ向かいにある郵便博物館(Postmuseum Liechtenstein)は入場無料なので是非。切手の歴史、デザイン手法などコレクターにはたまらない内容の博物館です。

丘の上に建つファドゥーツ城はリヒテンシュタイン公爵の居城なので中に入ることはできませんが、丘の上にあるのでファドゥーツの街はもちろん、ライン川を挟んでスイスの遠景を見ることができます。