エリア別ガイド・グリンデルワルトとユングフラウ地方の村々

メンリッヒェンからクライネシャイデック方面を望む

ユングフラウ・メンヒ・アイガーの3山をはじめとするユングフラウ地方はスイスを代表するアルペンリゾートが多くあり、世界中から多くの旅行者、スキーヤー、アルピニストが訪れています。グリンデルワルト、ウェンゲン、ミューレン、ラウターブルンネンなどの村々や、ユングフラウヨッホ、メンリッヒェン、シルトホルンなどのダイナミックな景色を堪能できる展望台があり、一度ならず何度も訪れてみたくなる魅力がいっぱいです。春〜秋はハイキング、冬はスキーとその表情を大きく変える場所でもあり、違う季節に訪れるのも楽しみのひとつです。

グリンデルワルトとユングフラウ地方の村々ガイドGuide to Grindelwald and Jungfrau Region

グリンデルワルト|Grindelwald

人口4,000人の小さな村ながら、年間100万人以上の旅行者やハイカーが訪れるスイスを代表するアルペンリゾートで、その知名度も他に比べて群を抜いて高い場所。アルピニストの憧れアイガー(Eiger 3,975m)をすぐそばに望むことができ、春〜秋は高山植物があふれる丘陵が広がり、冬は一面の銀世界で広大なスキーエリアになります。周辺の村の中ではホテル・レストランの軒数も一番多く、日本語観光案内所もあるので、周辺観光のベースとしては申し分ない場所。難点はちょっと旅行者の数が多いこと。ユングフラウヨッホへ登っていく登山鉄道の起点はここで、一旦丘を下ったあと途中駅クライネ・シャイデックへと上がっていきます。

ラウターブルンネン|Lauterbrunnen

周囲に72もの滝がある谷に囲まれていて、その名の通り「音の鳴り響く泉」の名の付いた村です。メンリッヒェンを挟んでグリンデルワルトの西側に位置していて、こちらもユングフラウヨッホへ通じる登山鉄道の起点。ここを訪れる人の数は多いものの、その殆どがインターラーケンからユングフラウヨッホを目指す旅行者なので、電車が終わったあとの時間帯は本来の静かな雰囲気が漂う素朴な村へともどっていきます。

ウェンゲン|Wengen

ラウターブルンネンの東側の崖の上、まるでテラスかバルコニーのようになった場所にある村。排気ガスを排出する乗り物の乗り入れが禁止されているので、空気が素晴らしくキレイ。この村が賑わうのは夏よりも冬で、毎年1月にはアルペンスキーのFISワールドカップ・ウェンゲン大会が開催されることで有名で、南東のラウバーホルン(Lauberhorn)を中心に競技が行われます。ちなみにここのスキー場はもはや「スキー場」と呼ぶには失礼なほど広大なスキーエリアが広がっていて、グリンデルワルト、クライネシャイデック、アイガーグレッチャー、メンリッヒェン、そしてウェンゲンの一帯全てが滑走可能となり、スキーとゴンドラ、リフトでどこへでも移動が可能となります。

ミューレン|Mürren

ミューレンはウェンゲンから谷を挟んで反対側の崖の上にある村。ユングフラウ地方の村々の中では最も西にあり、他の村とは違う姿の山々が見られるのが魅力。ウェンゲンと同じくこの村も排気ガスを排出する乗り物の乗り入れが禁止されています。村の中は他の場所と比べても静かな雰囲気。宿泊してのんびり過ごすのが本当はオススメですが、シルトホルン展望台へ上がる途中に下車してみるだけでも◎。特に夕焼けが非常に美しいのでそれを見るだけでも訪れる価値のある場所です。

クライネシャイデック|Kleine Scheidegg

クライネシャイデックはグリンデルワルト、ウェンゲンどちらから来ても、ユングフラウヨッホへ行く時に必ず通る中継地点。ウェンゲルンアルプ鉄道とユングフラウ鉄道の乗換え駅で、駅舎レストランではアイガー北壁の雄大な姿を見ながら食事することができます。冬はスキーエリアの中心でもあるので駅舎の周りにはホットワインやソーセージ、ロシュティ(ジャガイモに焦げ目をつけたスイス定番料理)の屋台が出て賑やかな雰囲気に。ホテルも軒数は少ないもののいくつかあるので、ハイキングやスキーを徹底的に楽しむ方にはぜひここでの宿泊をオススメします。

グリンデルワルトとユングフラウ地方へのアクセス・交通How to Access Grindelwald and Jungfrau Region

グリンデルワルトやユングフラウ地方の村々への玄関口はインターラーケン(インターラーケンへのアクセスについてはこちら)。

グリンデルワルト・ラウターブルンネン

グリンデルワルトとラウターブルンネンへはインターラーケン・オスト駅からベルナー・オーバーラント鉄道(BOB)で行くことができ、1編成で前半分がラウターブルンネン行き、後ろ半分がグリンデルワルト行きが連結された状態でインターラーケンを出発します。途中のツヴァイリューチネン駅(Zweilütschinen)で切り離し、分岐が行われます。基本的に行き先の違う車両同士は車内の移動ができないので、乗車時に必ず車両の行き先表示板を確認する必要があります(もし間違った車両に乗っていたとしてもツヴァイリューチネンで移動可能)。グリンデルワルトまでは34分、ラウターブルンネンまでは20分。スイストラベルパス・スイストラベルパスフレックス有効。

ウェンゲン

ウェンゲンへはラウターブルンネンからウェンゲルンアルプ鉄道(WAB)で14分。有効なスイストラベルパス・スイストラベルパスフレックスがあればラウターブルンネン〜ウェンゲン間は半額になります。

ミューレン

ミューレンへのアクセスはラウターブルンネンを起点に2通りあり、ひとつは駅前からロープウェーでグリュッチュアルプ(Grütschalp)まで登ってそこから電車(BLM)に乗り換える方法で、所要約20分。もうひとつはラウターブルンネン駅前からポストバスで谷に沿ってシュテッヘルベルク(Stechelberg)まで行き、ロープウェー(シルトホルン鉄道 Schilthornbahn)でミューレンLSMS駅まで登る方法。こちらは所要約30分。

車でのアクセス

グリンデルワルト、ラウターブルンネンの2つへは車でほぼ一本道なので簡単に行くことができます。ウェンゲン、ミューレンは一般車の乗り入れが禁止されていて、ラウターブルンネンにある駐車場に止めてから電車で移動、が基本。

ユングフラウ地方のエクスカーションExcursions from Interlaken

ユングフラウヨッホ|Jungfraujoch

標高3,454m、スイスが誇る展望台のひとつで知名度・人気ともにNo.1なのがこのユングフラウヨッホ。「Top of Europe」の副名のとおり、ここはヨーロッパの鉄道の駅の中でも最高地点です。ユングフラウヨッホ駅はトンネルの中で、そこからエレベーターで3,573mの展望台「スフィンクス Sphinx」へ。ここには室内と屋外の展望台があり、目の前にメンヒの頂上(4,107m)と全長約23キロにも及ぶ巨大なアレッチ氷河(Aletschgletscher)が目に飛び込んできます。晴れた日の空の青さと、どこまでも連なる4,000m級の山々、そしてダイナミックな氷河はこれぞスイスの展望台!といった景色。日本では絶対にお目にかかれないものなので必見です。駅の反対側の出口から外に出るとプラトー(Plateau)と呼ばれるポイントがあり、スイス国旗が立っているむこうにユングフラウの頂上を望むことができます。
ちょっと雪原を歩いてみたいという方はぜひ3,650mのメンヒスヨッホヒュッテ(Mönchsjochhütte)へ。ユングフラウヨッホから1時間ほど(約4.5キロ)の道のりですが圧雪されているので普通のハイキング装備と防寒具があれば十分歩ける道です。ヒュッテでは食事もできます。その他にも犬ぞり体験、スキー(200mだけ)、氷河トレッキングなどのアトラクションもあります。

アクセスの起点は、グリンデルワルトもしくはラウターブルンネンからウェンゲルンアルプ鉄道(WAB)で1本のクライネ・シャイデック(Kleine Scheidegg)。ここからユングフラウ鉄道(JB)でユングフラウヨッホまでは52分。途中アイガーグレッチャー、アイガーヴァント、アイスメーアの3駅に停車し、下り便はアイガーグレッチャーのみ停車します。
有効なスイストラベルパス・スイストラベルパスフレックスがあればグリンデルワルト/ラウターブルンネン〜クライネシャイデック〜ユングフラウヨッホ間は25%割引になります。ユングフラウパス所有者は期間中全線フリーパス。パス類との併用はできませんが、往復チケットが割引になる「グッドモーニングチケット」と「グッドアフタヌーンチケット」はグリンデルワルト/ラウターブルンネン/ウェンゲン発着CHF130.00、インターラーケン/ミューレン発着CHF140.00で、各駅の切符売り場で購入可能です。
ユングフラウ鉄道(クライネシャイデック〜ユングフラウヨッホ間)の詳しい説明はこちら

シルトホルン|Schilthorn

名前を知らなくても頂上にある展望台「ピッツ・グロリア Piz Gloria」は見たことがあるという人も多いはず。実は1969年公開の007シリーズ第6作「女王陛下の007」でジェームス・ボンドが潜入した敵の研究所が実はここで、その後レストランに改装されたというのがここ。360度回転するレストランでは007にちなんだメニューや、記念ピンバッジなども売られているので、ファンにとってはユングフラウヨッホよりも外せない場所かもしれません。ここからの眺望も素晴らしく、ユングフラウ地方の西のはずれにあるためアイガー・ユングフラウ・メンヒの3山の全体像をはっきり見ることができます。その他にもブライトホルン(Breithorn 3,782m)など200以上の山頂を見ることができます。
アクセスはまずミューレンまで行き、シルトホルン鉄道ロープウェーを利用します。中腹の途中駅ビルク(Birg)で一度乗り換える必要があり、ラウターブルンネン・シュテヒェルベルク方面の谷底から上がる場合は途中2回の乗換となります。シュテッヘルベルクを出てすぐ右側にミューレンバッハの滝が見えるのでそちら側に陣取るのも忘れずに。
有効なスイストラベルパス・スイストラベルパスフレックスがあればシュテッヘルベルク〜ミューレン〜シルトホルン間は50%割引になります。

フィルスト|First

フィルストはグリンデルワルトから6人乗りのロープウェーで約20分、2,168mと周りの名だたる展望台に比べると少しかわいらしい標高で気軽に行くことができる展望台です。ただ、ここの醍醐味は展望台そのものよりもなによりも、山歩き。フィルストから約1時間40分で往復できるバッハアルプゼー(Bachalpsee 写真下)の青白く透き通る小さな湖とそのむこうにそびえるシュレックホルン(Schreckhorn 4,078m)の合わせ技の景色は写真を何枚撮っても飽きないほどの絶景。その他ブスアルプ(Bussalp)、シーニゲ・プラッテなどへのコースがあるので体力と自信を照らし合わせて是非チャレンジしてみてください。
このあたりのルートであればしっかりしたハイキング装備さえあればガイドなしでも十分歩くことが可能。バッハアルプゼーの往復だけなら靴さえしっかりしたものであれば軽装でもOK。但し、要所要所にある道しるべとコースを絶対に外れないように。

有効なスイストラベルパス・スイストラベルパスフレックスがあれば50%割引になります。ユングフラウパス所有者は期間中フリーパス。運行期間は5月下旬〜10月下旬と12月上旬〜4月上旬で、それ以外の時期は点検などによる運休となり、また運行期間内でも時期によって運行時間が異なります。詳しくはこちら(ユングフラウ鉄道公式Webサイト内タイムテーブル)

メンリッヒェン|Männlichen

グリンデルワルトとラウターブルンネンやウェンゲンのある谷の中間にある山の展望台で、どちら側からも簡単にアクセス可能です。特にグリンデルワルト側からのロープウェー(Gondelbahn Grindelwald-Männlichen)は1978年開通で全長6,071m、所要約30分で一時期世界最長だったものです。反対側のウェンゲン〜メンリッヒェン間のゴンドラ(Luftseilbahn Wengen-Männlichen)は所要約5分とすぐ。メンリッヒェンでの両駅は歩いて3、4分。駅から頂上までは少し歩く必要がありますが、すぐそこに見えている上にしっかり整備されているので軽装でOK。アイガー、メンヒ、ユングフラウの3山をはじめ、ウェンゲン、ラウターブルンネン、谷の向こうにはインターラーケンとまさに360度の眺望が楽しめます。ここからチュッゲン、ラウバーホルン沿いを通ってクライネシャイデックまで通じるハイキングルートはユングフラウ3山がキレイに見え続ける上に、緩やかな下り坂が続くので体力に不安のある方にもオススメできます。

有効なスイストラベルパス・スイストラベルパスフレックスがあればウェンゲン〜メンリッヒェン、グリンデルワルト(グルント)〜メンリッヒェン共に50%割引になります。ユングフラウパス所有者は期間中フリーパス。運行期間は5月下旬〜10月下旬と12月上旬〜4月上旬で、それ以外の時期は点検などによる運休となり、また運行期間内でも時期によって運行時間が異なります。詳しくはこちら(メンリッヒェン鉄道公式Webサイト)

ユングフラウ地方のホテルAccomodation in Jungfrau Region

ユングフラウ地方はどこも世界中から旅行者が集まる場所だけにホテルの数も豊富にあります。夏や冬のピークシーズン以外はホテルが取れないほど混雑することはありませんが、今度は閉めてしまうホテルが多いのでそれはそれで難点。軒数でいえばグリンデルワルトが最多で、かつ旅行者の数も一番多く、どこへ行くにもアクセスが良いので人気です。メンリッヒェン、クライネシャイデックなどには山岳ホテルもあり、最終の電車やロープウェーが出たあとは宿泊客だけが味わえる静寂の空間があるのでこれもオススメです。

【グリンデルワルト】ベルヴェデーレ|Belvedere|★★★★

ベルヴェデーレ

駅から谷側の線路沿い徒歩5分、全ての部屋から山を見ることができるホテル。三代続く家族経営ながら規模は大きく、スタッフの対応も素晴らしいので気持ち良い滞在ができます。朝食のビュッフェの種類も豊富で、日本人の宿泊が多い日には味噌汁があることも!

【グリンデルワルト】ダービー|Derby|★★★

ダービー

駅のすぐ前にあるホテルで、日本人旅行者の利用も多いのでスタッフも対応に慣れている感じがしてなにかと便利。特にユングフラウヨッホ方面へ早朝出発するときには重宝するホテルのひとつ。アイガービューの部屋(ジュニアスイート)もあり。

【グリンデルワルト】ベルナーホフ|Bernerhof|★★★

ベルナーホフ

こちらも駅前にあるホテルで、小さいながらも家族経営ならではのサービスの行き届いた感じが嬉しいところ。朝食には焼きたてパンがあるので是非。

【ラウターブルンネン】シュタウプバッハ|Staubbach|★★

シュタウプバッハ

ラウターブルンネン最大のみどころ、シュタウプバッハの滝を間近で、しかも部屋から見られる絶景ホテル。但し全ての部屋から見られるわけではないので注意。共用バルコニーからも滝が見ることができます。駅や村の中心からは徒歩10分程度あるので荷物がある場合は送迎を頼むかタクシーを利用したほうが無難。子供用プレイルームもあるので家族連れにもオススメ。

【ラウターブルンネン】シルバーホルン|Silberhorn|★★★

シルバーホルン

駅から徒歩3分ほど、山小屋風でバルコニーに飾られた花がかわいらしいホテル。歴史を感じさせる木の内装が印象的。スーペリアルームは山が見えるバルコニーがあります。

【ウェンゲン】シェネッグ|Schönegg|★★★

シェネッグ

WAB鉄道のウェンゲン駅から徒歩5分ほどのホテルで、メインストリートを見下ろす白と青の外壁が結構目立つのでわかりやすい立地。全室マウンテンビュー仕様。

【ウェンゲン】サンスター|Sunstar Wengen|★★★★

サンスター

駅から徒歩3分程、村の中心にあるホテル。スタンダードルームは村とメンリッヒェン側、スーペリアルームはラウターブルンネンの谷とシルトホルン側になっています。

【ミューレン】アルペンルー|Alpenruh|★★★

アルペンルー

シルトホルン鉄道ロープウェー乗り場の近くにある山小屋風のホテル。マウンテンビューの部屋のバルコニーからの眺望が素晴らしく、レストランの屋外デッキも気持ち良い。BLMの駅から遠いのがちょっと難点

【ミューレン】アイガー|Eiger|★★★★

アイガー

BLM駅の目の前にあるホテルで、シュテリさん一家の経営する家族経営(現オーナーは4代目)。部屋のタイプも多く、スタンダードからジュニアスイート、ファミリースイートなどがありいろいろな層に対応できるようになっています。併設レストランの評価も高く、ミューレンでつい長居したくなるようなホテルです。

【クライネ・シャイデック】ベルビュー・デザルプ|Bellevue des Alpes

ベルビュー・デザルプ

クライネシャイデック駅のすぐ左手、アイガー側にある山小屋風ホテルで、ここに鉄道が開通する以前から営業を続ける伝統あるホテル。当然、ユングフラウヨッホに一番近い場所にあるホテルなので早朝に行く場合も楽。それ以上に、終電後の殆ど誰もいない、星と山小屋の灯りがポツンポツンと見える静かな空間は宿泊客だけが味わえる特典です。
写真は創業当時の姿。まだ鉄道が通っていないクライネ・シャイデックで唯一の建物だったことが分かります。

画像提供: スイス政府観光局 / www.myswiss.jp
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